昨日は「ゴミムシ掘り」の話でしたが、今日は「フユシャク」です。
その日は一日で陶芸体験、初掘り、夜はフユシャク探し…と、盛りだくさんでした
夕方6時、某所で蛾専門の輝彦先生と待ち合わせ。
これくらいの夕暮れ時から、フユシャクのメスが羽化し、樹の幹を登っていくのだそう。
フユシャクはその名の通り、冬に発生するシャクガ(蛾)の仲間です。とても小さいです。
メスは翅が退化しており、生まれた樹で一生を過ごすそうです。
羽化したメスは、フェロモンを出しながらその樹の幹を登り、オスを引き寄せ交尾に至ります。
今回は、最初はオス(翅があり、夜間飛び回ります)を観察に出ました。
ある範囲だけを、車に乗ったまま探します。時速20キロ以下でゆっくり走ると、
何往復かする間に、オスがライトに照らされて、フロントガラスの前をチラチラと
飛んで行くのを数回確認できました。ただそれだけです!
いたら、すぐに車から降りてネットインするという採集方法となりますが、
そこまでは至らず…観察のみでした。
オスの姿も見ることができ、次はメスを探しに林の中へ歩いて入りました。
一人1個ずつ持参の懐中電灯だけが頼り…真っ暗な林です…
気温は6度。2月上旬なりの寒さです
輝彦先生は慣れていらっしゃるので、目的の大きなモミの樹を目指して、
どんどん進んで行かれます。子供たちも先生に一生懸命付いていきました。
私と虫っ子さんは何とかやっと…
間に河野くんがいましたが、彼は足元ではなく、空間を見ながら歩いていたそうです。
(だからやけに木の枝が折れたり、転びそうになっていたのかも
)
そして彼は飛んで行くフユシャクのオスを発見。網がなく、輝彦先生がネットイン!
お見事でした
その後もポイントとなる大きなモミの樹をたどって、幹を見て回りましたが、
今回は乾燥がひどく、地面がサラサラ、カラカラ。こんな時はあまり羽化しないそうです。
残念ながら、メスを見ることはできませんでした。
林を降りる頃には体は温まり、駐車場でフユシャク(オス)の確認をしました。
確認する河野くんと輝彦先生(右)
これはクロテンフユシャクでした
モミの樹に来るのは、スジモンフユシャク。少し時期が早かったかもしれないので、
もう少ししたらまた観察に行って見ようということになりました。
しかし、こんなに楽しいと思えるのは、素晴らしい仲間と一緒だからかもしれません。
よく考えると、こんな真冬(2月上旬)に某所まで高速で行って、
小さな蛾を見つけるためだけに道路を徐行しながら車で何往復もして、
気温6度の山の中に先生たちと一緒に主婦や子供たちが入っていくなんて、変かも?
でも、それが楽しくてしょうがないと思えるから…私はそれでいいんです
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