鹿児島昆虫同好会 例会(2011年第1回)
2011年2月12日(土)
夜は鹿昆の今年度第1回目の例会に行ってきました。
まずは福田晴夫先生の講話「イチモンジセセリ大作戦」についてでした。
イチモンジセセリは、みんなよく知っている=でも分からないことの多いチョウです。
私も知ってはいますが、生態については全く知りませんでした
今回は発生時期や特徴、幼虫時期、蛹などについての説明がありました。
私たちのできる範囲で、いろいろ調べてみようというのがねらいです。
途中、晴夫先生の作られた「齢別の幼虫の頭の抜け殻」サンプルが
閲覧用で回ってきました。
左は1~8齢、 右は終齢幼虫のものです。
張り付けてあるものはとても微小で、台紙の縦の長さは3センチほど…
「こういうものを作っておくと、サンプルになっていいんですよ」…本当に素晴らしいです
大変細かい作業ですが、本当に見る側、知る側のことまで考えて作っていらっしゃるんですね。
またイチモンジセセリの夏型は、春・秋型に比べると「翅の裏面の色が薄い」という
ことにも驚きました。そんな違いがあったとは…
身近なものほど、実は知らないことも多いということですね
イチモンジセセリに限らず、意外とそんな虫…多いのではないでしょうか?
思えば去年、初めてこの例会に来てからちょうど1年経ちました。
とっても充実した一年であったことを実感しています。
今年もまだまだいろんな出会いが待っていることでしょう
春はもうそこまで 今年度も楽しみです
「齢別の幼虫の頭の抜け殻」サンプル、いいですね。
こういう標本こそ、ぜひ出版、もしくはネット上で公開していただけたら、と思います。
イチモンジセセリの夏型の特徴、知りませんでした。
早速今まで撮った写真を見てみますね。
投稿: hayenokaze(南風) | 2011年2月13日 (日) 09:58
南風さま
私も夏型の特徴など、知りもしませんでした
本当に福田晴夫先生の講話はいつも「目からウロコ」の素晴らしいものです
イチモンジセセリは年3回発生で、
5~6月=春型、7~8月=夏型、9~10月=秋型だそうです。
8月下旬には大移動が始まるらしいので、この頃の動きに要注意です。
南風さんが過去に撮影されたイチモンジセセリで、7~8月のものがあるといいですね。
画像がありましたら、またそちらのブログでUPされて下さい
「昆虫の図鑑」(南方新社)の最初の方(P.7)に、
オオムラサキとナミアゲハの幼虫の頭の抜け殻が載せてありますよね。
これも晴夫先生のものです。分かりやすくて素晴らしいです
投稿: rurin | 2011年2月13日 (日) 14:58