鹿児島昆虫同好会大会の当日(2015/11/21)、いつもお世話になっているK谷氏より、
ツマベニチョウの幼虫を3匹分けていただきました。
K谷邸のギョボクには11月になってもツマベニチョウが訪れ、産卵していたとのこと。
いただいた幼虫は、我が家のベランダにある鉢植えのギョボクに移しました。
2015/11/28 自宅にて撮影
成長の度合いはそれぞれ異なりますが、大きいものから28ミリ、15ミリ、11ミリ。
ネット掛けをしていますが、ここ数日でぐっと寒さが増したので、
心配なのはギョボクの葉が一瞬で黄色くなってしまい、落葉してしまわないかです。
この時期にこんなに小さな幼虫でいるのもかわいそうな気がしますが、
今年の気温の変化に振り回されて、対応できない生き物も多いのではないでしょうか。
まだ葉は黄色みをおびてきただけで、落ちてはいないので、
今のうちになんとか少しでも大きくなってもらいたいです。
何気にずーっと飼育ケースの中で成長を続けてきた最後の1匹。
アマミナナフシが今朝脱皮して、なんとオスの成虫になりました。
2015/11/6 自宅にて
これまで累代飼育をしていましたが、オスが出たのは今回が初めて。
今まで成虫になってきたのはメスばかりで、
その単為生殖での卵からだったためだと思いますが、
今回はオスもメスも成虫で持ち帰ったものを何匹か飼育していた時期があったので、
それらの有性生殖の卵からの個体かと思われます。
エダナナフシよりも触覚は短めですが、メスよりは長いです。
室内に霧吹きをしたら、やはり乾燥していたのか、喉が渇いていたのでしょう。
雫をゴクゴク飲んでいました(笑)
しかし、オスとは思っていなかったので、痩せてるなぁ…とか、成長不良かと
思ってしまっていましたが、この大きさでオスなら納得でした
…ちょっと忘れていた頃に…ヤママユ(蛾)羽化
こちらは終齢幼虫の頃。
2015/5/9 クヌギの葉をモリモリ食べていました。
2015/5/12 繭になった頃
そして昨夜羽化していたようで、朝になったらもう出てきていました。
2015/8/8 自宅にて ヤママユ(オス)
ここから出てきたようです
飼育中はクヌギの葉の調達で忙しかったのですが、
こうやって無事成虫になってくれると嬉しいものです。
そう言えば、2年前の宮崎(木城)・むしむし合宿のナイターで、
8月にヤママユが飛んできたのでビックリした思い出があります。
発生時期としては今頃から秋にかけてなので、早いものはもう野外でも出ているんでしょう。
むしむし合宿、今ちょうどやってるのに、今年も行けなくて残念
2015/7/12 熊谷さんからコノハチョウの幼虫と食草を分けていただきました。
何気に選んだ鉢植えに付いていた幼虫は30頭ほど…。
2015/7/13 ものすごい食欲で、あっという間に食草を食い尽くしてしまいます。
2015/7/16
2015/7/16 脱皮前後はちょっとおとなしい。
あっという間に3~4センチほどに成長。
2015/7/24 スズムシバナ あんなに茂っていたのに3日で茎だけに…
別の食草に移しても、すぐに食い尽くしてしまう
2015/7/24 それでも、その中から徐々に前蛹になる個体も出始めました
だんだんとクライマックスへ…
2015/7/28 セイタカスズムシソウの茎と、それに絡んだツル草に蛹が。
2015/7/28 飼育ネットの上部にも前蛹と蛹がぶら下がりました。
今回は昨年(2014年10月)の鱗翅学会で購入した飼育ネットが大活躍
そしてついに
2015/8/5 羽化 その名のとおり、コノハチョウ
幼虫の飼育中は、オギノツメ、スズムシバナ等、
入手困難な食草を熊谷さんから分けていただき、せっせと交換しながら与えました。
途中で死んだり、蛹化中に失敗する個体もいて、蛹にまでなったのは22個体。
そのうちの約半分(蛹)は虫好きのママ友にお分けしました
本日(2015/8/6)も新たに4頭羽化しましたが、
1頭は羽化不全(羽化中に落下?)…ここまできても完全に成虫になれるとは限らない
沖縄県の天然記念物であるコノハチョウ、鹿児島県本土にはいないチョウなので、
外に放すことはできませんが、しばらく成虫の飼育もしてみようかと思います。
あとは標本にして大切に保存します
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