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2018年3月29日 (木)

城山生態学調査会に参加

※今回は備忘録として詳細を記したので、割と長編になっていますsweat01

日本応用動物昆虫学会の大会(2018/3/25~27 於:鹿児島大学)の開催に合わせ、

湯川淳一先生による城山生態学講座」が(学会とは別に)ありました。

前日には室内講義(夜は懇親会)もありましたが、

私は当日の現地調査会のみ長男と参加。

鹿児島市内の身近な自然、城山において、これだけの調査ができるなんて感動ですshine

城山は保全されているため、植物や生き物の種類が豊富です。

今回は、南九州では普通に見られる植物に形成される虫こぶゴール)を探しました。

それぞれの植物に棲み分けした寄生者がそれぞれの独特なゴールを作るのです。

まず最初はホルトノキ。落葉した赤い葉を探します。ゴールがあれば当たりgood

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2018/3/28 鹿児島市城山

参加者が24名(湯川先生含む)だったので、1人10枚拾うだけで240枚は集まります。

短時間で皆で手分けして270枚ほど集まり、その中で7枚のゴールが確認されました。

調査方法にまずビックリ。そうやって数値を出していくんですね!

downwardrightこちらはヤブツバキでの調査。

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葉裏の葉脈にウロコタマバエの仲間がゴールを形成。

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downwardrightこちらはシロダモ葉の付き具合で年数を調べ、ゴール数をカウントします。

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シロダモタマバエゴールは、南九州では葉の上に出ますが、

あるラインを堺に北部(福岡など)では葉の下に出るそうです。驚きsweat01

downwardrightこちらはアオキ茎が青いからアオキ

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冬の間は赤い実が目立ちますが、この時期まで実が付いているのはほぼ虫こぶ

アオキミタマバエの仕業。

downwardrightこちらはイスノキに作られたゴール形成者はアブラムシの仲間。

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downwardrightこちらはよく見かけるけど、初めて名前を知ったハクサンボク

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赤い蕾のようなゴールができるのだとか…。

こちらはアラカシを囲んでdownwardright

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若葉の部分にゴールができています。

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ここでは番外編。トタテグモ探しnote

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ここら一帯の土手は、トタテグモの集合住宅地帯(笑)

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薄い膜のような扉をめくると、奥にトタテグモが潜んでいます。

巣の前を昆虫が通ると、サッと穴から飛び出して引きずり込む戦法。

downwardrightその土手周辺にあったのがマルバウツギゴール

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葉の表面にボコボコ出ているので、分かりやすいです。形成者はタマバエの一種。

この他にも、バリバリノキや、ネズミモチヤブニッケイヤマモガシなど、

城山にある様々な木を観察しながら、湯川先生からそれに関するご解説をいただきました。

あっという間の2時間でしたが、植物を通して知る多くのことに刺激を受けました。

またここでご縁のあった方々にも感謝です。楽しい観察会となりました。

湯川先生、関係者の方々、参加者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

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