行きました!トンボサミット2011
薩摩川内市、藺牟田池で行われた「第22回 全国トンボ市民サミット」に
参加してきました(2011/5/14~15の2日間 開催、私たちは15日のみ)
藺牟田池のトンボといったら、まずはベッコウトンボです。
今年は昨年に引き続き、発生数がかなり減少しているようですが、
この地でこのサミットが開催されることを、みなさん誇りに思ったのではないでしょうか。
会場には250席入るホールに、立ち見がでるほどの賑わいぶり
昨日からの人数を含め、2日間で300人以上の参加があったそうです。
いつもお世話になっている成見先生の基調講演もありました
(残念ながら成見先生のいい写真が撮れなくて=ブレブレ…すみません)
いつもながらのユーモアたっぷりのお話、鹿児島の素晴らしさを熱弁
そして初めて見ました動画によるベッコウトンボの羽化シーンと産卵シーン。
羽化は4時間半かけて撮影されたそうで、それを倍速で8分間にまとめたもの。
もうこれを見れただけでも感激でした
それから、最近鹿昆にも入会された、ベッコウトンボを保護する会の徳永さんの講演。
藺牟田池にいる外来魚の駆除に4年前から取り組まれていらっしゃいます。
その成果は目覚ましく、最初はブルーギルが99%といった池が、
昨年にはブルーギル38%にまで減少させ、代わりにフナが48%になったそうです。
「やればできる」…それが実践で証明されていて、その功績は素晴らしいと思います。
藺牟田池に対する深い愛が感じられる講演でした
昼食休憩のとき、建物の中から藺牟田池を見下ろすと、
ホテルの中庭にトンボの灯篭がありました。
昨夜はこれに点燈してロマンティックだったんでしょうね
午後からはパネルディスカッション。
日本蜻蛉学会会長の松木氏、NPO法人大分トンボの会の佐藤氏、
鹿児島昆虫同好会の江平氏、いむた池愛好会会長の松田氏の発表。
全国、鹿児島でのトンボの生態(主にベッコウトンボ)、保全活動など。
松木氏の話によると、今の藺牟田池の状況を見る限り、
「今すぐにでも保護活動を始めるべきだ」との声がありました。
昨日、今日と、なんと藺牟田池でのベッコウトンボ確認数は1頭なのです…
最後に、次のトンボサミット開催地=静岡県磐田市桶ヶ谷沼(おけがやぬま)の
代表の方に、旗が渡されました。「来年は静岡で会いましょう」と
閉会式では、コーラス部の方と今回のスタッフ一同が前に出て、
会場の全員で「赤とんぼ」を合唱しました。なんだかすごい一体感が生まれて…感動
ベッコウトンボを保護する会の山元さんが力強く〆の挨拶をし閉会。
トンボだけでなく、自然環境に興味のある方々の熱い思いが詰まった会でした。
参加してとても有意義でしたし、交流も深まってとても楽しかったです
rurinさん
南日本新聞にトンボサミットの記事を見たとき、rurinさんは絶対行くと思いました。
充実した時間が過ごせたようで良かったですね。
ベッコウトンボは例年5月のG.Wがピークなのと、去年の渇水の影響で、個体数が少ないのは想定内と思いますが、ビオトープが良い結果を生んでくれるといいですね。
ブルーギルの相対数が減ってきたのは初耳でした。
朗報ですね。
嬉しいです。
池の南西側に竜石という大きな岩があるのですが、その登山口の入り口付近でベッコウトンボを見かけたことがあります。
池から離れた山の中に何故いたんだろうと、今でも不思議に思います。
ところで、ビオトープはベッコウトンボのいる池の北西側の枯れ草付近に出来たのでしょうか?
投稿: abc | 2011年5月16日 (月) 21:09
abcさま
あはは…「絶対行く」と思われちゃいましたか
お友達親子も、昆虫同好会会員も多数参加でした。
ブルーギル駆除活動をされている方が、ビオトープの設計にも
携わっているそうです。てゆーか設計者。
本当に小さな努力が大きな成果につながっていますよね。
感動しました
トンボは昼間は水辺にいて、夜は山に帰る…という習性をもつものもいます。
もしくは水辺で羽化し、山で成熟してから水辺に戻って繁殖活動をする…とか。
ベッコウトンボは基本的にねぐらも池のそばの草むらが多いようですが、
中には山に行く個体もいるそうです。
ビオトープは、北西側の枯草付近よりももう少し池を右回りで歩くと畑の中にあります。
サイクリングロードを歩いていくと、ベッコウトンボの看板があったところです。
もし機会があれば、ぜひ散策されて下さい。すぐに分かりますよ
投稿: rurin | 2011年5月17日 (火) 00:18