キョウチクトウスズメ(羽化不全)
以前、カバマダラの幼虫と一緒にいただいた
蛹化直後のキョウチクトウスズメです。
昨日やたらとビクンビクンのた打ち回るように動いていると思ったら、
今朝、羽化…というか羽化不全を起こしていました
全体的に緑色のスズメガの仲間で、羽も美しい模様をしています。
幼虫はキョウチクトウという猛毒の葉を食べて成長します。
なんだかユーカリとコアラのようですね
鹿児島市内でもキョウチクトウはあちこちに街路樹などとして植えてあり、
よく探せば見つかるそうです。しかし、偶産蛾とされており、元々はいない種です。
この個体は、蛹から抜け出ることができず、右羽と頭に殻をかぶったままです。
何が悪かったのかは分かりません。
本当なら「自然の力」で、ダメならダメでいいのかもしれませんが、
おせっかいな私は、ピンセットで少しずつそっと殻を取り払いました。
かなりの時間がかかりましたが、右羽が出て、触角が出て、足が出て、 最後に頭の殻をはずすと、長い口吻が残っていました。
すると長い口吻が2本出てきました。後で調べたら、実はこの2本が
くっついて1本のストロー型に丸まるのだそうです。
ちょっと時間が経ちすぎて、元々だったかもしれませんが、
もう、くっついて1本にはなりませんでした。
羽化不全を起こしたこの個体には申し訳ないけれど、
個人的に少しだけ蛾の形態の勉強になりました
コメント