真の虫屋への道
久しぶりにハチっ子さんと一緒にフィールドに出ました
今回はU野氏もお誘いして、森窯へおじゃますることに…。
着いてすぐに、薪割り場に置いてある木材の樹皮間から幼虫を見せてくれました。
すぐに出てくるニセシラホシカミキリの幼虫…。毎度のことでも、びっくり…
今回は初心者向けのカミキリ幼虫探し講座(第1回?)でした。
その辺にある材を拾う。ナタで樹皮を削る or 材を割る。食痕を探す。幼虫発見。
森氏は長年の経験とカンで、次から次に材から幼虫を出して見せてくれました。
植物や菌類を熟知、さらにカミキリごとに違う生態についても熟知されています。
だからこそできる「神業」
森氏にとって「珍品」と言われる種類は、「普通にいるけど見つからないだけ」
「生態を知っていれば得られる」のだそうです。…すごい
森氏と一緒にいると、そこらじゅうに虫が隠れていて、いくらでも採れそうな
錯覚を起こしてしまいます
でも、それは森氏が自然をじっと観察しているから
畑の中には、次の成虫が産卵に来るための材木が切って置いてあったり、
適度な照度を保つ伐採も、人為的に自然な流れで行われていました。
ひと通り畑を見た後は、山に登りました。すぐ脇にある山…です。
こちらの藪入りはかなりハード。登りはまぁまぁでしたが、下りが厳しかったです。
それでも、なんとか山歩きを楽しみましたが、途中途中に出くわすカミキリの
食痕や脱出口…。山には虫がいっぱいです。当たり前?しかし激減しているそうです
いろんなバランスが崩れてきているので、その連鎖でおかしくなっているみたい。
森氏の視点は、少し他と異なるから素敵です。小学高学年あたりから始めた虫の世界。
それ以来ずっと虫屋として続いているのは、自ら「気付く」「発見する」楽しみを知って
いらっしゃるからですね。虫を見つけるのが楽しいだけではなく、その虫についての
生態を試行錯誤しながら調べていく、見つけていけることが真の虫屋だと思いました。
ただ成虫を追い求めてコレクターになると、終わりが来てしまいますが、
誰も知りえないことを自らが見つけられる楽しみを、私たちもやっていけたらいいなと
思いました。何年かかってもいいし、何年でもやっていけそうだから
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