キュウシュウツチハンミョウ
2011/12/18
ムラサキシキブの木の下で、のすけ君がその紫色の実を拾い集めていました。
「お姉ちゃんが大好きな色、紫なんだ」と。
私もその近くをのんびり歩いていたのですが、のすけ君が急に私を呼びました
「何か青い虫が死んでる」
「ん~?何かな?」…そう思って覗き込んだ瞬間、「ゲッ」と仰天しました。
(表現が下品かもしれませんが、本当に「ゲッ」でした…)
キュウシュウツチハンミョウ(オス)
この時期にツチハンミョウだなんて…。
私は今年の春にヒメツチハンミョウを採集していますが、まさに同じような境遇。
しかし、時期が違えば種が違います 見た目はそっくりで区別がつきにくいのですが…
早春から見られるのがヒメツチハンミョウで、
晩秋から見られるのはキュウシュウツチハンミョウと聞きました。
しかも、キュウシュウ…の方は、記録が少なく、大変貴重なのです
心臓がバクバクする思いで、ちょっとだけ、のすけ君の前では平静を装い、
一緒に観察してみました
「死んでいる」ように思えたのは、まだウォーミングアップができていない状態。
春のヒメツチの時もそうでした。
しばらくすると、手のひらの上で動き始めました
ただ、注意しなければならないのは、ツチハンミョウの仲間はカンタリジンという
皮膚炎を起こすような毒素を出すので、あまり素手に乗せない方がいいのですが、
まだ目覚めたばかりで、あくびでもしそうな感じだったので、刺激しないように観察しました。
オスは触角の途中が肥大していて、メスは細いままです。
この個体は肥大しているからオス。
のすけ君はこのメタリックブルーのボディがとても気に入ったらしく、
「カッコいい」を連発していました
こんな珍品に出会えるなんて、のすけ君は本当に凄いです
一応、チャック付ビニールに入れてもらい、彼が持ち帰りましたが、
のすけ君は車内で何度もその美しい青い昆虫を眺めていました。
私は不勉強でツチハンミョウって一種類だろうと思ってました。これが珍しい種類だなんて驚きました。本来は標本などきちっと管理出来る人が持っておくべきなのでしょうが、この分野が好きな人がいたら紹介下さい。博物館でも良いです。お譲りします。ちなみにこの個体まだ生きてます。結構長生きですね。
投稿: Uの | 2011年12月29日 (木) 09:43
Uのさま
まだ生きてるんですね すごい
翅が退化して飛べないので、むき出しの腹部は標本にするとペシャンコになってしまう場合があります。
この分野が好きな人…は、とりわけ思いつきませんが、虫村さん?
でも、博物館に持ち込めば、きれいな標本&記録として残してもらえるかもしれませんね
投稿: rurin | 2011年12月30日 (金) 01:17