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さて、2019年夏の鹿児島遠征も今回で最終となります。
思いっきり鹿児島県本土の虫探しを楽しんだ最後は、輝彦先生によるナイターで締めくくります。
夕方、霧島市牧園町にある関平鉱泉(温泉水)の販売所(物産館)の駐車場で待ち合わせ。
三体堂という地域の、あるポイントへ移動しました。
昼間に一度、どんな景色かみんなで確認しているので、夜にどんな虫が飛んでくるか…?
ワクワクしておりました
まだ陽がしずまないうちにセットを組み始めます。
輝彦先生直々に道具や白布の張り方について教わりました。ものすごい工夫の数々。
長年の知識と経験が、ありとあらゆるところに施されています
これを見せてもらって、彼らも自分たちなりにナイターができるようになるはず??
さて、これからが本番です。
発電機を始動させ、水銀灯が灯ると、一気にドキドキ感が高まります
しばらくすると、いろんな虫たちが集まり始めました。
気が付くと、みんなもう夢中・・・
ナイターは天候はもちろんのこと、月齢にも左右されます。(満月 < 新月)
この日は残念ながら満月の翌日。ほぼ満月の月があたり一帯を照らしています。
そのためか、甲虫はあまり集まらず、ツヤアオカメムシとチャバネアオカメムシが大量。
私の帽子も気づいたらこんなにカメムシだらけ
しかしなんと、たくさんのカメムシの中に、アルビノ?黄色いツヤアオカメムシが飛来!
カブトムシは来ませんでしたが、1頭だけダイコクコガネのメスが来ました
輝彦先生と大学生らは、経験談や虫の話をしながら、やってくる虫を楽しみます。
この日は特定の虫を狙ってナイターしたわけではなく、
帰省中に輝彦先生とお会いし、ナイターの勉強・体験をするのが第一目的。
得るものも多かったことと思います
輝彦先生、遠く、遅くまでありがとうございました。
今回、鹿児島県本土をあちこち駆け巡り、本当に充実した鹿児島遠征となりました。
子供たちもハードスケジュールでしたが、私も十分に楽しませてもらいました
奄美大島には行けませんでしたが、クモ屋くんにも鹿児島を楽しんでもらえてよかったです。
翌日、彼らは柿の木ラーメンで昼食、㈲柳川氷室のかき氷を食べて福岡へ戻ったとのこと。
この経験が将来に役立ちますように(完)
8/14、15は天候不良のため、自宅待機または所用を済ませました。
そして8/16、私が同行できる最後の採集日。
次男と娘は宿題も溜まってきているとのことで自主的にお留守番
さて、大学生2人と向かった先は霧島市牧園町。
音楽ホールとして有名な「みやまコンセール」付近から回りました。
2017年7月に、白い花が咲き乱れるリョウブの木で
とてもおいしい思いをしたポイントへ行きましたが、
なんと、そのリョウブが途中から切られていて、ひこばえがやっと伸びた状態…
花期は過ぎていたので以前と同じ光景を期待してはいませんでしたが、切られているとは…。
仕方なく、その周辺を散策。大学生らは思いのほか楽しんでいました
お目当ての定食屋がお休みで、他のお店で軽く昼食を済ませ、クヌギ林を目指します。
しかし、前日までの悪天候の影響もあってかヌル。
その後、三体堂というポイントを目指します。
三体堂はナイター予定地。位置を確認した後、大霧の手前の林道で遊びます。
彼らは車を降りるとすぐに採集を開始。移動中は休息といった、ムダの無い行動。
途中、イイ感じの場所があるとすぐに停まります。
2019/8/16 霧島市牧園町
草原性、林縁性のハチや、朽木に集まる甲虫類を探しています。
私はここでクモ屋君からタイワンオオテントウダマシを見せてもらいました。
そのほか、草原では新鮮なベニシジミや、ヒメキマダラセセリが飛び回っていました。
この日、日中はあまり写真を撮っておらず、掲載するものが少なくてすみません
彼らの採集活動は、どこに停まっても1か所でかなり長い時間を要すのですが、
夕方は輝彦先生と待ち合わせのため、一旦切り上げて一時下山です(笑)
(だいぶ、お待たせしましたが、鹿児島遠征の続編です)
この夜はクレイジー。ホントにバカだなと思います。
8/13に台風接近のため早々と大隅を撤退する予定でしたが、
夕方、次男と娘はフェリー&バスで自宅(鹿児島市)に戻ってもらい、
大学生組と私は陸回りで、ぐるーーーーっと夜回りしながら自宅へ戻ったという話。
・・・そう、なぜか台風前の静けさ?なのか、雨も降らず風もない不気味な夜でした。
「どうする?」そんな会話が自然と発生します(笑)。決して帰る方向の話ではない
「この時期、ヒゲコガネいいよね」「あー、いいねぇ!」「ビックリ甲虫キング」
そのまま国分あたりから高速に入ってしまいました。降りたのは湧水町。
某コンビニと、某パチンコ屋の駐車場でウロウロ。ヒゲコガネのオスもメスも大量。
コガタノゲンゴロウも拾います。
さて、このままゆっくり横川まで下ろう。ぼちぼち各コンビニで止まりながら…。
あまり撮影をしていませんでしたが、唯一の画像。
2019/8/13 霧島市横川町 トゲサシガメ
このあと、溝辺から某コンビニ(姶良市加治木町小山田)まで走りました。
そこではシモフリスズメ、オオクロカメムシ、キイロサシガメなどを採集。
ここで、位置感覚のマヒしている人たちは「清浦ダム、もう一回行きたいね」
なんて言い出します…。阿保です。蒲生を抜け、薩摩川内市入来町へ出ました。
しかしなんと、ここで長男「この前、山崎行ってないよね?」という発言…
(8/9の夜、清浦ダムまで行って、山崎までは行かなかったのです)
もう私も完全にマヒ。左折したらいいものを、右折してさつま町まで走りました。
「山崎」とは、虫屋にとっては有名ポイントのローソンさつま町山崎店のことです。
でもこの日はヒットはなく、0時も過ぎてしまいました
じゃあ、ゆっくり清浦ダムへ向かいましょう。彼らは私の運転中、仮眠。
若い彼らは短時間で体力が回復するのでしょうか、それともその場に着くとアドレナリンが
放出されるのでしょうか。清浦ダムに着くとすぐに行動開始!
2019/8/14(深夜)薩摩川内市入来町 清浦ダム
クモ屋くんは、初回訪れた時に採れたクモの追加を狙います。
水銀灯のある橋の上では、長男がオオルリオビクチバのオスを見つけました。
ヤママユもいくらか飛んでいましたが、8/9夜の客層とは少し異なりました。
最後やっとここで彼らは満足し、ようやく長い夜が終了しました。(朝は志布志スタート)
本当の帰宅は午前2時を回っていたと思います。
翌日(8/14)は少し台風らしく雨も降りましたので、クモ屋くんはうちで虫の整理や撮影、
子3人は墓参りへ行き、私はすぐに標本作りに励みました。
8/13は1.5日分、いや数か月であちこち行くような場所を一気に攻めたクレイジーな
長い充実した日となりました。
今回はこの場を借りてお知らせです。
鹿児島昆虫同好会では、夏の終わりにすっかり昆虫の世界に魅了されたお子様や
そのご家族を対象に、今後じっくり昆虫採集や標本づくりに取り組んでもらえたら…と、
親子で参加できる「標本づくり講習会」と「昆虫採集体験会」を企画しています。
実は夏休みが終わってから、9月以降にもたくさんの秋の虫が現れます。
アカネ系のトンボや、カマキリ、キリギリス系、コオロギ系(秋の夜長に鳴く虫たち)、
渡りをするアサギマダラや、秋型のチョウたち、寒くなると出てくる蛾の仲間たち。
秋に成虫になる昆虫も実に多いのです。
虫たちは季節の植物や生き物たちと共存し、棲み分けしながら多種多様な姿を見せてくれます。
そんな虫たちと出会うチャンスに、興味のある方は、ぜひご参加ください
第1回【標本づくり講習会】(昆虫) 中止になりました(台風接近のため)
令和元年9月22日(日) 9:30~12:00 かごしま環境未来館
参加料:無料
持ってくるもの:標本を持ち帰る箱など。筆記用具。
お申込み:鹿児島昆虫同好会 ナカミネ先生 090-5284-4024
↓ ただし、こちらで行います!
第2回【昆虫採集体験会】
令和元年10月20日(日) 10:00~12:00 市立少年自然の家
【標本作り講習会】 13:00~15:30(予定)
参加料:無料
お申込み:不要。自由参加のため、直接現地へお越しください。
服装等:長袖・長ズボン。帽子。運動靴。
持ってくるもの:捕虫網、三角紙。水筒、お弁当。(デジタルカメラなど)
どちらか一方だけでの参加でもOKです
昆虫の世界は一年を通して楽しめますので、ぜひこの機会にお集まりいただければ幸いです
まるで合宿…(笑)
志布志市のゲストハウス「すず風」に一泊し、また出発の準備。(朝の風景)
2019/8/13 志布志市有明町蓬原
長男らは昨夜、池の周辺を散策し、夜中に戻ってきたため朝起きるのは遅かった
でも、チェックアウト後にまたその池の周辺へ行き、午前中、娘はギンヤンマを狙います。
ギンヤンマはどうしても振り逃がして採れませんでしたが、
タイワンウチワヤンマを採集できました
台風10号接近中のため、午後は天気が崩れそうでしたので、早めに次の場所へ移動。
前々日、イエローパントラップを仕掛けた場所を目指します。
もともと黄色いバットに水を入れて置いておくのですが、雨が降ったら回収も難しい
着いた時には雨が降ってきましたが、なんとか雨の強弱の合間を縫って回収。
水底に沈んだ昆虫が溢れ出ることはないそうですが、私はしばし車内で待機
その間、娘は少しの雨に濡れながらも、モンキアゲハを狙います。結果は…残念
肝属郡肝付町(頭にタオルを巻くのは、クモ屋くんの影響でもあるようです(笑))
雨風が強くなり始めたので、とりあえず昼食を取れる場所を探します。
コンビニのお弁当を買ったので、どこか落ち着いて食べられるところを…と、
思っているうちに雨は止み、辿りついたのが鳴之尾牧場。(なんでやねーん)
鹿屋市有武町 鳴之尾牧場
写真ではまったく分かりませんが、強風で牧草が波打っている状態。
風が強すぎて外で食べるのは無理だったので、結局風景を見ながら車内で食べました
クモ屋君は、それでも草原性のクモを探しにしばらく散策。本当に素晴らしい行動力!
特に収穫はありませんでしたが、「こんな場所もあるよ」と牧場の紹介で終わった感じ。
帰り道、クヌギが並んでいる道で(もちろん)車を止めます。
この子たちは、こんなところで何時間も遊べる人たち。
クモ屋くんは林の中へ。長男はスイープしてハチ採り。
次男はクヌギの根本を掘ってクワガタ探し(大きめのコクワガタ♂を採集)、
娘はスミナガシとカナブンを採集しています。
さらに、「ダマスクの風」というフラワーガーデンへ立ち寄りました。
ここでは例年Blue Bee(ナミルリモンハナバチ)が観察できるそうです
この日、見られた幸せの青いハチ。もちろん、見るだけ
「園内での昆虫採集はご遠慮ください」(笑)
ここは休憩といったところ。名物のローズソフトクリームで癒されました。
雨が降らないといつまでも帰れず…でしたが、実家から心配の電話があり、
この日はこれにて終了(本当は終了ではなかった)。
夕方実家へ残りの荷物を受け取りに戻り、夕飯までお世話になって早々に鹿児島へ。
実家の車(5人乗り)も相当走りこんだはず
次男と娘はフェリー&バスで。大学生組と私は、マイカー(軽)で自宅へ戻ることで、
両親に見送ってもらい、夕方~夜は雨も降らない不思議な天気に翻弄されながらもこの日は終了。
気が付けば、その日を過ぎてしまいましたが、このブログも満10年となりました。
9/3から、ついに11年目に突入していました。
本当なら、8月のうちに鹿児島遠征編が完結し、
このブログもこれを機に終了しようかと思っていたところですが、
この分だと細々と続くことになりそうです
昨年の9/2の記事を読むと、考えは全く変わっていませんでした。
少し異なるのは、私も長男らがやっているツイッターやFBも活用していこうかなと
思い始めたところ。
その分、このブログの更新が少なくなる可能性もありますが、
時代の波に乗る?順応していくことも大事かな…と。
一般の方々にはまったく興味のない分野だったり(特に昆虫関係)、
本当に個人的な話題だけなので、好きな人は読みに来てください(笑)
更新は少ないと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
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