ただの日記 2013/5/31
今日はめずらしく引きこもり…。日中だけ。
久しぶりに120分、見たかった映画(VHS録画)を見た。
五木寛之原作の「四季・奈津子」、東陽一監督作品。
古い映画だ。この映画は、「私」でいたいときに無性に見たくなる。これで3回目?
「主婦は時間があっていいよな」…なんて思われてもいい。
私にとって、この時間は必要だったし、主婦だからこそ時間をやりくりしてできること。
主演・烏丸せつ子さんの奈津子役、素敵だった。変わっていて、強くて可愛い。
阿木燿子さんのケイ役、妖艶でドライで美しい。
東陽一監督作品の独特の間や、映像美、重い空気感、女優の語り口調が好きだ。
奈津子のヌード写真のスライドと、本人が重なるシーンは本当に美しい。
そして、私はこの映画の中で出てくる詩人:田村隆一氏と、奈津子の会話シーンが好きだ。
このシーンを見たかった。この映画のテーマでもある「魂はどこにあるのか?」を問うシーン。
そして、田村氏は奈津子に言う。
「あなたに、フランスの詩人の詩を贈りましょう。『歌を歌いながらパンを得よ』
残念ながら、現代の人たちは、これができていないようだ…」
と続くシーン。
私も、歌を歌いながらパンを得たい。その言葉の重みが伝わる。
奈津子のように、運を惹きつけながら、自問自答しながら、前に進んでいく人生に
魂が込められていくのだと思う。
すべてが中途半端な今だからこそ、見たかったのかも。
私は奈津子ではないが、この映画で描かれる女性像のどれにも強烈に共感できる。
あとひとつ、また見たい映画(洋画)がある。これも古い映画。
またいつか時間がとれたら…見ることにしよう。
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