3部作になっている「大淀川学習館へ行きました」シリーズ(笑)
これが最後かも?ですが、学習館内にあった「ホタル展示室」を紹介します。
この部屋には、ホタル以外の水生昆虫の生体展示もありましたが、
子どもの目の高さ、大人からは真上から覗き込むことができる高さに、
ホタルの幼虫が飼育されている設備もあり、すごいと思いました
幼虫は黒い淡水性の貝(カワニナ)を食べます。肉食ですよ
岩の下や隙間を探せば見つかるようですが、
ここは「中に手を入れないでください」との注意書きがあるので、覗くだけにしましょう
ここができた当初は、自由に見て触って探せたようですが、
今は管理体制が変わったそうです。
こちらは「生息情報マップ」を見るN先生とmmerianさん。
地元の方々との密着な情報交換で仕上がっているマップです。
ただ…そこでホタルが見られるからと言って、もともとの発生地なのか、
整備&放流により定着したのか、そこはハッキリ分けたい思いがあるそうです。
確かに、環境が良ければホタルは育ちますが、人為的な生息地をカウントするのは
抵抗があるのかもしれませんね。
このスペースだけでも見応えがありすぎて、時間がもっと欲しいくらいでした
他にも魚の大型水槽や、小さな両生類の水槽の展示、パネル展示などなど、
一日中そこで過ごせそうな場所でした
生き物に興味のある方は、ぜひ大淀川学習館へ寄ってみられたらいいと思います
私もまた行きたいなぁ~って思っています。
この日、mmerianさんのお計らいで、大淀川学習館に向かい、
N先生にもお会いすることができました。
学習館内もさっと案内していただきましたが、
N先生だからこそできる、ぷちバックヤードツアー
館の裏側で、面白いものや準備中のものをいくつか見せて頂きました
こちらは宮崎産のタガメ。累代飼育中だそうです。
こちらは、建物の裏に何気なく置いてあるプランター。
ネットが被せてありますが、それを剥がすと、パンジーの中に枯葉が散らばっています。
そしてその枯葉をめくると、ツマグロヒョウモンのおチビちゃんたちが
幼虫は完全に冬眠するわけではなく、暖かい日は餌を食べに動き回るそうです。
そして、こちらはアゲハの蛹群。
N先生が取り出して、一本一本裏返していく様子が…なんだか串焼き屋さんみたいで(笑)
キアゲハ、ナガサキアゲハ…ものすごい数でした。
これはジャコウアゲハの蛹です。(スミマセン、最初ナガサキと誤表記してました)
お腹の部分を軽くボンドで脱脂綿にくっつけて、
それを上の画像のような棒に、たくさん並べて固定していき、
羽化シーズンになったら、自然観察園(蝶園)に移動させるのだそうです。
自然界と同じ気温にするため、野外に置き、乾燥を防ぐために時々霧吹きするのだそう。
手間もかけて、愛情もたっぷり注いでいらっしゃいました。
ほんと、「ぷち」なのですが、とっても胸がわくわくする時間
N先生、mmerianさん、本当にありがとうございました (まだあと1つ続きます)
宮崎県総合博物館に行った後、mmerianさんのお計らいで、
次はN尾先生の待つ大淀川学習館へ向かいました。
「蝶園?」と聞いていたのですが、そこは想像以上に素晴らしい場所
この中では珍しい美しい外国産の蝶が舞うのではなく、地元の普通種が、
地元の環境をそのままそこに再現した状態で、いつも通りに暮らしています。
ちょうど時期的にチョウはまだ活動していませんでしたが、数種類確認できました。
こちらはタテハモドキ。越冬している姿を、自然と同じ条件で見ることができました
こんなの、実際の状態を見ないと、自然の中で見つけるのは難しい
ひとつのヒントと経験がここで得られた気分になりました。
こちらはキジョランにアサギマダラ。
園内は温室ではなく、冬でも外気を扇風機で取り込むなど、環境は野外と同じ。
少し回り込んだところには、キチョウの集団(?)越冬も見られました。
ムラサキツバメみたいに密集しているわけではなく、近い場所に付かず離れず
ここだけで11頭も寄り集まっているなんて、おもしろいですね。
mmerianさん「なんでこの広い場所で、ここにだけ集まっちゃうんだろう不思議~」
いろいろ見ていたら、入口のすぐそばで、鉢植えの鉢のふもとに、
私もタテハモドキを見つけることができました
脚が…まだ眠そうな形をしています。
でも、ちょっと目が覚めたのか、少し歩き回って、翅を開いてくれました
チョウは美しく、人を魅了する昆虫のひとつですが、
ここではその生態を自然のまま観察できるのが大きな魅力でした
葉の裏の蛹を見つけた時の嬉しさ、発見することの楽しさ、
それが学べる素晴らしい施設だと思います。
学習館内は、このほかにもさまざまな生体展示があり、度胆を抜かれた感じです
また続編を書きますね。
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