今日は9時から長男の家庭訪問がありました
今日のトップバッター…あっという間の30分。
一生懸命の先生と話がはずみました。虫の話も多かったから?
さて、今日はネタがないので、奄美シリーズにたよります
初日(7月17日)に寄った龍郷町の林業試験場。
主人がかなり高い木の上で飛ぶナナホシキンカメムシを採集してから、
みなさん網を伸ばして、高い場所を探っていました。
同時に、そのとき見たり採ったりした大きな黒いハチがいたのですが、
別の場所ではおもしろい光景を目にすることができました。
私はその場所の真裏の原っぱで、地面にバッタ類が落ちているのを発見。
高い所を見上げていて首が疲れたので、低いところを見ていたら…。
大きなハチが降りてきました。そして、掘った巣穴に獲物を引き込みます。
見れば、その周辺はそのハチの巣と、巣穴の近くに置かれたバッタが多数。
1メートルも離れていない場所にあちこち「巣穴&餌」があります。
まるで、地雷を踏みそうな感じ?
一応、こちらを警戒しながら、巣穴にもどろうとしている1頭を採集。
他にもすぐ近くでキンモウアナバチを採集。似たような巣で混在していました。
このハチは、巣穴に餌になるキリギリス系の昆虫を引きずり込み、
卵を産み付けるそうです。巣穴も3つ作り、2つはダミーなのだそうです。
高い木の上を飛んでいたのは、吸蜜のためか、
樹上で生活するバッタ類を捕獲するためだったのかも。
もっとじっくり観察したかったけれど、猛暑と地面からの熱で、
長くしゃがむことができませんでした。すぐに木陰へダッシュしました
午前中、ちょっと用事があり、その後、中山町のアブラギリの場所へ
寄ってきました。
自宅のオオキンカメムシの2齢幼虫たちのホストにしている
アブラギリの苗を新しく追加しようと思ったので
以前、その大木の下で、芽を出した20~30センチの苗を見つけました。
そこへ行くと、大木には青々とした実がたわわになっていて、
道路にも何個かころがっている状態でした。
なんとなく、手の届く一番低い葉のところを見に行くと、黒いつぶつぶが…
「あーーー」 おそらくうちと同じオオキンカメムシの2齢幼虫の集団です
手に届く枝を引っ張り寄せて、撮影しました。
画像をよ~く見ると、オオキンカメムシなのかちょっと分からなくなりましたが、
おそらく…だと思います??
自然の状態で、こうやって繁殖している場面に遭遇すると、
なんとなく嬉しい気持ちになります
またいつか近くを通ったら、観察してみようと思います
オオキンカメムシは、この実の汁を吸うそうなので、
実が熟す頃には、あの幼虫たちも立派に育っていることでしょう
先週末の千貫平での灯火採集の前に、少し早めに現地入りし、
夕方少しだけ散策しました。
その際に見つけたアオバセセリです。
ジャコウアゲハも来ていた白い花。ここには5~6頭のアオバセセリが
集まっていました。近くではヒグラシもさかんに鳴いていました。
動きが早いのですが、とまっているところを撮ろうとしたら、
いきなり飛び立ち、思いがけずナイスショットが撮れました
輝彦先生の話によると、夕方活発に飛び回るそうです。
ナイスタイミングだったのかも
一緒に行った義姉が、数頭採集していました
私は「採る」より「撮る」のに夢中でした。
少し大きめのセセリチョウですが、本当に青緑色の翅が美しい。
セセリチョウはかわいい目をしていますね
夕方、自宅マンションの壁、うちの部屋の壁に、
クマゼミがとまっていました。
玄関の横、廊下からちょうど見える位置でした。
奄美では、奄美のクマゼミを採りたかったのに…皮肉なものです
スケジュール的に無理だったこともありますが、
朝や午前中は鳴き声を気にかけていたにもかかわらず、
奄美滞在中は、まったくその声を聞くことはありませんでした。
局所的に、いる所にはたくさんいるのかもしれません。
でも、残念ながら出会うことがなかったです
鹿児島に帰ってすぐ、こんな自宅前でクマゼミに会うなんて…。
その数日前には、駐車場に出るスロープの廊下部分で、
オスの弱った個体を拾いました
もうじき、この周辺でも朝から「シャンシャンシャンシャン」という
大合唱が聞こえるようになることでしょう…
生命と環境の学習館での夏休み対応企画、
「うんち食堂!~虫博士のふんころがし講座~」に
参加してきました。昨夜は灯火採集にも行き、
ちょっとお疲れモードだったので、午後からの部に申し込んでいました。
小学生(保護者同伴可)が対象で、参加費500円でした。
まずはスタッフのお姉さんが「ふんころがし」について説明。
日本には約160種類もの「糞虫(フンチュウ)」がいるそうです
途中から、塚田先生も登場
糞虫だけを集めた標本箱を見せたり、それの画像を映して説明
生態・生活史については、以前子どもが借りてきた本などで
いろいろ読んだことがあったので、話の内容はよく分かりました。
特に代表的なセンチコガネは、我が家では去年、初採集でした。
カラーバリエーションも豊富で、コレクターになる人の気持ちも少し
分かるような気がします。 本当にツヤがあるものは光って美しい
最後に少し、「その虫の特徴をとらえる」ことを目的とした、
観察=スケッチ、触って感じる、実物を楽しむという場面もありました。
ひとつの昆虫にスポットをあて、その虫の生活史、役割などを知ることで、
子供たちの自然に関する興味が広がるような気がしました
昨夜、鹿児島県立博物館主催のイベント、灯火採集がありました。
場所は南九州市の千貫平です。
そこの駐車場2箇所と、展望台のところ1箇所、合計3箇所で灯火。
博物館の先生お二人と、蛾を専門にやっている福田輝彦先生が指導。
輝彦先生にはいつもお世話になっており、談話しながら楽しく白布を
眺めていました。子供たちは飛来する虫に夢中です
満月に近く、夜空はぼんやり明るいので、虫の数はイマイチでしたが、
それなりにみなさんいろんな甲虫、蛾類を採集されていたようでした。
うちのヒットはこちら。ムネアカセンチコガネ1頭。
クワガタ類は少なく、帰りには博物館の先生からおみやげとして、
大隅産のクワガタ各種(ノコギリ、ヒラタ、コクワ)をいずれか1種類ずつ
いただきました。
夏の採集はナイターに限る…と、夏休みに入ったばかりなのに、
昼間は暑すぎるので、ちょっとそんなラクなことを考えてしまいました
7月19日に、住用小学校の校内で採集したナガサキアゲハ。
白色でメス、その有尾型は大変めずらしいらしく、かなりレアでしたが、
自宅に帰ってから、先生方から教えていただいた採卵方法を試して
みましたが、4日後には息絶えてしまいました
その間は、アクエリアスを水でうすめたものを飲ませて体力維持。
しかし、ミカンの枝を入れたビニールの中ではおとなしく、
まったく産卵する気配がありません。葉に翅を広げてとまっているか、
ビニールの底にベタッととまっているだけでした。
翅もボロボロだったので、寿命か、かなり産卵も済ませた個体だったのか
分かりませんが、残念な結果となりました
でも、これを機に、アゲハチョウの飼育にも今後チャレンジしてみようと
思いました。
今後はメスのチョウを捕まえたら、そのまま三角紙に入れて連れて帰って、
トライしてみようと思います。
昨日の夕方にはすぐに展翅しましたが、翅はボロボロでも、
その優美さに再び感動しました
奄美から帰ってもう何日経つでしょうか…
同時に子供たちも夏休みに突入し、なかなかブログの更新ができません。
奄美旅行記はこれがラスト
3日目、最終日は、幻の池でアマミルリモントンボ探し、住用小学校にて
成見先生の交流講座&採集会、午後はオキナワチョウトンボ探しと、
空港近くでアカボシゴマダラ探しをしてから夕方帰りました。
住用小学校に着いてから、そこの児童たちとの交流講座に参加する前、
少し時間があったので、校内に来るチョウなどを採集していたら、
主人がナガサキアゲハの白色型のメス、有尾型を採りました。
ナガサキアゲハは後翅が丸く、アゲハ独特の尻尾がありません。
「何かチョウを採ったよ~」と網を持ってきたので、「ナガサキかぁ」と
思った瞬間、かなりのレアものに、思わず緊張しました
その後、講座に参加し、あとは三太郎峠という場所で、
そこの児童たちの親子と一緒に採集会。
私は網がないので、ビーティングネットで採集しました。
天気も悪く、イマイチでしたが、小さな昆虫をいくつか採集。
午後は龍郷町にある池で、オキナワチョウトンボを狙いました。
その池にたどり着く直前、車の前をたくさん横切るので、
すぐに車を停めたくなりましたが、池に着くと、もっと多くの
オキナワチョウトンボが乱舞 みんな夢中になって数頭ずつ採集。
最後は空港近くでまた中峯先生、鮫島先生と合流し、
アカボシゴマダラ(チョウ)を探しました。
食樹はあるけど、成虫は見ない…今は世代交代時期で、
終齢幼虫~蛹の時期だったようです。1頭、成虫が飛んでいるのを
見ましたが、みなさん網を伸ばしても届かず…
しかし、中峯先生のおかげで、4つ蛹を見つけいただき、各家族1つずつ
持ち帰ることができました
最後にナミエシロチョウの集まる場所にもご案内いただき、メス1頭採集。
実はその食樹にいるかもしれないカメムシも探しましたが、見つからず
あっという間にタイムアウト。空港へ向かい、レンタカーを返しました。
レンタカーは「林道を走らないように」という契約だったようですが、
思いっきり林道、しかも原生林の山道ばかり走ってきた気がします
かなり車も汚れましたが、雨も降ったので、仕方ありません
中峯先生、鮫島先生はお見送りまでしてくださり、
18:45発の飛行機で一同鹿児島へ…。さようなら奄美…
成見先生曰く、「3日間で20日間分くらいの収穫があった」と。
確かにそれくらいハードに移動し、多人数で採集しました。
奄美の自然の豊かさを実感でした旅でした。
狙っていて採れなかった昆虫もいますが、それは今後の楽しみに
とっておくことにします。一度に全部採れては、おもしろくありません。
成見先生、中峯先生、鮫島先生、そして一緒に採集に行った採集仲間の
ご家族の皆様、本当にいい思い出になりましたね。お疲れ様でした。
またこの絆を大切に、昆虫を通して人と人との繋がりも大事にしたいと
思います。ありがとうございました
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